2021.04.29

成年後見

新型コロナウイルスのワクチン接種について

こんにちは。富山の行政書士法人 SRS結 片山です。

 

新型コロナウイルスの状況もなかなか良い方向に向かっていかない中、富山市でも、まずは高齢者を対象にワクチン接種券の配布が始まっています。

 

ワクチン接種による副反応も起こりえますので、原則はご本人の同意に基づいて行われることが大事です。しかし、認知症などで意思確認が困難な方のケースでは、病院や福祉施設でも悩ましいところだと思います。

 

私も何名かの成年後見人をしていますが、そもそも成年後見人には医療行為に関する同意権がないので、本人の同意がなければならないというのが原則です。

 

ただし、予防接種については、≪予防接種法≫に特別の定めがあります。その定めの中で、後見人には予防接種に関する同意権があるということになるため、本人に代わって予防接種に同意することができます。

 

 

しかしながら、ただ同意するという事はせず、周りのご家族や医療・ケアチーム等、ご本人の周りの方と相談しながら、総合的に判断していく事が求められています。

※なお、保佐人や補助人は≪予防接種法≫の「保護者」にはあたらないので、同意する事はできません。

 

 

成年後見人として、ご本人の意思も尊重しつつ、感染による重症化を防ぐための総合的な判断が求められている事に、改めて大きな責務を感じています。

 

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